廃ビル
投稿者:捨て犬 (1)
短編
2023/11/06
23:19
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「あの廃ビルで聞いたものだったよな。」
と言った。
その声は震えていた。
Aは僕には聞こえなかったBのつぶやきの声が聞こえたらしい。
Bは「写真の俺は消えた。次はお前らだ。あひゃひゃひゃっひゃ」
Aだけ最後にくっきりと聞こえた声があった。
「次はお前だ。」
その声は低い女の声だったらしい。
廃ビルに2人で行くか迷ったが結局Aが怖がっていけなかった。
次の日学校に登校するとBは休んでいた。次の日もその次の日も。
Bが死んでいたことが分かった。廃ビルの六階で首を吊って死んでいたらしい。
それも最初の電話を掛けた時から。
数年後
こんな話も忘れかけていたころ
Aから着信があった。
「もう一度廃ビルに行ってみたんだ。そしたらそこで写真を見つけてさ。そこに俺はいなかったよ。あひゃひゃっひゃ。Bが言っていたことは本当だったんだな。」
バタンその物音が響いた。
Aの着信は途絶えた。
次は僕の番なのか。いやだ死にたくない。まだ死にたくない。
精神的に限界だった。あひゃひゃ。僕は覚悟を決めて廃ビルへと向かった。
あの時と同じように扉は開いた。6階に向かった。
写真があった。B、A、僕が消えていた。
耳元で囁かれた。
「お前の番だ。」
低い女の声で。
バタンと物音が響いた。
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ちょっとわかりにくいですね。情景が浮かびにくい。
廃ビルに、何故、3人の写真があったのが謎で怖い。
なぜ た?で文を終わられたいのか