岐阜にある神社での出来事
投稿者:おれんじオレンジ (4)
短編
2023/07/19
19:29
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これは私が小学生の頃、
岐阜に住んでいた時の話です。
(具体的な地名・実名は伏せます)
私の住んでいた地域は
市の中心部から少し離れていた。
周りは山と田んぼ、ごく普通の田舎だ。
私の通っていた小学校の校舎に裏山があり、
そこには小さな神社がある。
鳥居をくぐり、石階段を登った境内には
拝殿と社務所が隣接していた。
神社は無人で、
社務所の引き戸の取っ手は鎖で縛られ、
南京錠で占められていた。
この神社を私たちは勝手に
「コダマ神社」と呼んでいた。
この神社の社務所の引き戸は
1センチほどの隙間が開いており、
その隙間から話しかけると、
こだまのように声が反響して聞こえることが
この名前の由来らしい。
私もクラスメイトと一緒に
よくその神社へ遊んでいた。
その日も学校終わりに友達と神社へ足を運んだ。
社務所の隙間は今日も開いていた。
中をのぞいたが、神社の行事に使う雅楽の楽器や備品などが保管されていた。
あとで大人から聞いた話だが、
休日はこの社務所が雅楽や芸能の練習場にも
なっているらしい、
なので、この建物を音が反響しやすい構造にしたんだとか。
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「私ね」
「私も」
合唱は合掌の間違いかな