白い女性
投稿者:かるば (5)
短編
2023/05/07
18:29
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私は『見える』わけでも『感じる』わけでもない人間なのだが、不思議な夢の体験ばなしだ。
幼稚園に上がる頃から中学3年生まで進学する度同じ夢を見た。
それは母親の自転車の後ろに座り、幼稚園を目指す夢だ。
緩やかなカーブを母が一生懸命漕ぐ中、フッと私は後ろを振り返る。
すると3m程後ろに白いワンピースに白いハットを深くかぶった女性がこちらを見ている。が、緩やかなカーブな為に徐々に見えなくなっていく。
また母の背中に視線を戻し再び後ろを見ると同じ距離で同じ女性がこちらを見ている。
目覚めるまでそれは続くのだ。
なんだか不気味で誰にも話せなかった。
中学3年のある夏、母の実家へ行き偶然昔のアルバムをみてハッとした。
夢の女性はアルバムに写るひいおばあちゃんだった。ずっと怖かったが、きっとひいおばあちゃんが見ず知らずの孫を見守ってくれてたのかも知れない。その翌年から見なくなった。
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ひいおばあちゃん優しい人だね。
まさかのひいおばあちゃん