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心霊

ヒヤヤッコゾウさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

橋の上に立つ女の子
長編 2023/04/15 00:28 2,868view

これは実際に私が体験した話です。
私は子供の頃、霊感があったのか、よく幽霊を見ていました。

ただ、今回はなす体験が一番怖くはっきり見えたものなので、紹介したいと思います。

私が小学生の時に、母の実家に遊びに行った時のことです。

母の実家は、とても田舎にあり、自然が豊かでとても気持ちの良いところでした。
その近くには、祖母の実家もあり度々遊びにも行っていました。

今回怖い体験をしたのは母方の祖母の実家での出来事です。

私はまだ幼かったこともあり、母について回る甘えん坊でした。

母も忙しい人で、友人と遊ぶときなんて、実家に帰ったときくらいでした。
そのため、祖母に私と姉を預け、遊びに出かけて行くこともよくありました。

母は、夜まで帰ってこないということだったので、祖母と私と姉の時間が始まりました。

母がいないことで泣く私を不憫に思ったのか、祖母が「おばあちゃんの実家に遊びに行こう!」と誘ってくれたのです。
一緒にいた従兄弟と四人で、車に乗り込み出発しました。

祖母の実家に行くには、凸凹とした道を通らなけばいけないような山道で、とても淋しいような場所にありますが、親戚たちも沢山いたので、とても楽しかったのを覚えています。

ちょうど暑い時期だったので、近くの川で遊んだり、スイカを食べたり、夜は花火をしたり、とても充実した日を過ごしました。

そんな時間もあっという間に過ぎ、時計を見たら夜の10時でした。

お母さん子だった私は、急に母親に会いたくなり、早く帰りたいと祖母に言うと、「もう遅いから泊まっていけばいいのに」とおばさんたちが提案してくれましたが、私は「嫌だ!」と無理を言って、祖母に車を運転するように促しました。

今思えば、おばさんたちの誘いに乗っておくべきだったと思います。

祖母は重い腰をあげ、「それなら、早く車に乗りなさい」と私と姉、一緒に来た従兄弟も含め四人を後部座席に乗せ、また凸凹の山道を降って行きました。

しばらく走らせると、とても小さな橋があり、そこは祖母の小さな車がぎりぎり通れるくらいの幅です。

車をぶつけてしまうと、すぐに助けを呼ぶことができないので、祖母がとても慎重に渡っているのを覚えています。

その橋はボロボロで「今すぐにでも落ちるんじゃないか?」と思うほどで通る時は、いつもとても怖くて、ビクビクしていましたが、その橋を通らなければ帰れないので、怖いながら我慢していました。

子供の私たちからすると、その橋は一つのアトラクションのようなもので、橋を通るときはキャーキャー言いながらスリルを味わったりして、遊んだりもしました。

そろそろ橋が近づくところで、従兄弟が「わー!怖い!」と一言。
つられて、姉や私も「怖い!」と騒いでいました。
従兄弟の声はいつもより大きく本当に悲鳴に近い感じだったので、車内もいつもよりお祭り状態でした。

ただ従兄弟はいつもより怖がっているので、何かあるのかもしれないと、前を見ると橋の右手前側に赤いランドセルを背負った女の子がいました。
どこの学校かわかりませんが、綺麗な制服を着ていて、とても上品な佇まいでした。

近くに街頭はなく車のライトが当たると姿が見えるほどです。

女の子は、少し俯きながら、手をだらんと下ろしている様子が分かります。
明るいところではないので、はっきりとはわかりませんが、年齢は小学校2、3年生くらいかなと言う感じです。

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