祖父が繋げてくれた命

私は結婚してから1年半不妊治療をしていました。

不妊治療の甲斐があり、無事に妊娠することができました。

妊娠して少し経った時、私は夢を見ました。

夜中に男の子の赤ちゃんに授乳をしている夢でした。

授乳をしていると母からLINEがきており、「見たら連絡ください」と言う内容のものでした。授乳をしながら母に電話をしていると祖父が亡くなったという内容の話でした。

私は夢から覚め、あまりの鮮明な夢に何とも言えない気持ちになりました。

それから月日は流れ、私は無事に元気な男の子を出産しました。祖父にも我が子を見せることができて安堵していました。

しかし、子供が生まれて2ヶ月ほど経った時でした。

夜中に授乳するため起きて携帯を見た時、母からLINEが届いておりました。その内容は「見たら連絡ください」というものでした。まさか…と思い電話をすると祖父が亡くなったという連絡でした。

悲しみで涙が溢れ、泣きながら授乳をしました。

そしてあの日の夢がまさか本当になるなんて…と思いました。

最初は悲しみでいっぱいでしたが、段々と、もしかすると、祖父は私の子供に命を繋いでくれたのではないかと考えるようになりました。

私は昔から不思議な体験をすることが多く、今でも祖母が体に悪いことがある時に、母が「もうダメかもしれない。」など弱音を吐くと祖父が私の夢に出てきて優しく笑っている夢を見たりします。

その夢を見た日から祖母は嘘のように元気になったりするのです。

祖父は今でも私たちを見守ってくれているのだと思います。