監視するお隣の老婆

今から数年前の出来事です　親戚のお隣に70歳前後のおばあさんがいるのですが、この方がご近所の方に直接言っていた話を母や親せきが聞いた　という話です　そのおばあさんの知り合いで現在は別の所で御商売をされている方がいるのですが、かつての自宅はそのままにしており、ご子息の結婚によりご子息がその自宅を使う　という事になったそうです　

ご子息は子供の頃に短期間住んでいた程度なので近くに知り合い等はおらず、ご両親が「よろしくおねがいしますね」とその老婆にお願いをしたという事でした　そのお婆さんは後に生まれたそこの家の子供を孫のようにかわいがり、また一軒家だったので草むしりをしたりと世話を焼いていたそうです　

ある時、母と親せきがごみを出そうとした時に引っ越してきたご子息の奥様がごみを出そうとしたそうです　母と親せきはあいさつしたのですが、思い切り無視され「何なのあの態度は」と非常に憤慨したそうです　その日の昼間に話を聞いたご近所さんに「今朝こんな事があった」と話したそうです　そうすると「ああ、恐らくお宅の悪口言っているはずですよ　お宅嫌がらせされているでしょう　悪口聞かされたもの」という話をされたそうです　どうやらその奥様に母と親せきの悪口を言っていたらしく、引っ越すまでの間無視され続けたそうです　なので母や親せきも余計なトラブルに巻き込まれない様にする為、極力避ける様にしたそうです　

1年位すると突如引っ越しが始まり、慌ただしくその一家は引っ越していきました　「ずいぶん急だな」と思ったらしいのですが、数日後ご近所の方から内容を聞き、非常に怖い思いをしたそうです　どうやら隣の老婆がその奥様から受けた相談を逐一、ご子息の両親に報告していたとの事でした　その奥様はどうやらかなり遠方から嫁いできたらしく、近所はおろかその地域に友人等は全くいない状態だったそうで、自分の両親に会って話すのもなかなか難しい状態でした　そこに近所の老婆が世話を焼く事ですっかり信用して色々と話していたらしいのです　その老婆は旦那の悪口や愚痴等、家族の不和になる様な事も全部ご子息の両親に報告していたとかで、それが原因で家庭崩壊に繋がったそうです　

更に後日聞いた話では離婚する事となり、それであの家に住む必要が無くなった為に引っ越したそうです　ご子息の方は老婆に対して相当怒っていたらしく、両親を通じてかなり抗議したとの事でした　結局その一家はその後その老婆との付き合いもしなくなったそうです