学校のトイレで脅かす悪戯な霊
投稿者:マグナム大吉 (1)
短編
2023/03/05
15:24
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母校は元々、戦没者火葬場があった所を更地にして小学校が建っているため、何回捨てても戻ってくる掘り返した骨をお祓いし、ちょうど真上に当たる一階の理科室に保管していた等、言い伝えられているような学校でした。
実際に裏口には石碑があり埋葬されてた記載があります。
そんな小学校に通っていたある日、行事の準備で少し帰りが遅くなりました。
友人数人と下駄箱で靴を履き替え帰ろうとしていた時、何か気配の様なものを感じて廊下を見ると、廊下の先に白い何かがトイレに入っていき電気がつくのが見えました。
友人達と顔を見合わせて、確認した所全員が見えたとのことでした。
変な寒気もしましたが、他の生徒と見間違えたのか確かめたくもあり、怖いもの見たさにトイレに友人達と向かいました。
中に入ると誰もおらず、個室の扉も開けて確認している最中、他に誰もいないはずのトイレの電気が急に消え真っ暗になりました。
友人達も自分と同じ場所にいて、入口のトイレの電気のスイッチに触れるところには誰もいませんでした。
恐怖のあまり玄関まで友人達と走りそのまま校舎を出ました。
特にその後何か起きたわけではありませんし、普段より帰るのが遅くなった自分達の帰りを急かすような悪戯だったのかも知れません。
ただ後になって思い返すと、そこは、骨が置いてあると伝えられていた理科室の目の前のトイレだったのです。
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