宇宙人からの電話

わたしが小学生の頃の話です。両親が留守の時に限って宇宙人から何度も電話がかかってくることがありました。5つ年下の妹も経験しています。

何を喋っているのか分からない言葉が一定のリズムで電話口から流れます。この話をすると大抵、いたずらじゃない？とか、酔っ払いじゃない？とか、挙げ句の果てには親じゃない？とか言われるのですが、明らかにそんなんじゃない、人間世界ではないと感じる音声なのです。

わたしの家は転勤族で、小学校も何校か変わりました。宇宙人から電話があってから、また引っ越すことになったので、もう電話がかかってくることはないだろうと思っていたのですが、引っ越してしばらくするとまた宇宙人から電話が！

一緒にいた妹に慌てて電話を変わってもらったのですが、まだ幼い妹は恐怖で号泣してしまいました。わたしも怖くなって、二人で家から飛び出しました。雨が降っていたのに傘もささずに歩いていたので、すれ違ったおばさんが傘をくれました。

そこで我に返り、家に戻ったのですが、後日友達にその話をするとまた、酔っ払いじゃない？とか色々言われたのですが、一人だけ同じ電話がかかってきたという子がいました。

しばらくたって、テレビで放送された、「宇宙人からの電話」というのと同じ音声でした。