同じ夢を見た、何度も何度も

こいつマジで狂ってんのか？俺はこんな思いしてんのによ…と。
携帯の電源切って、シャワー浴びて
座椅子に腰を下ろして、テレビを付ける
ビールを喉に流し込んで、一息…

また、寝てしまった
ただ、違うのはぐっすり眠れた
ここ数日まともに寝た気がしなかったのでホッとしながら暗くなった外を見て飲みに行こうって
自転車乗って、いつも行ってた馴染みの居酒屋へ。その時、15年来の悪友が居てさ。

悪友「お、来たか！お前電話繋がらんしやーどないしてん？」
どーもこーもねぇよ…と言いながら座り、バカ話に花を咲かせて宴もたけなわといったところに一言だけ。

悪友「無理すんなよ。もう。変なこと考えてばっかやと寝ても休まらんやろ？」
と。
俺はハッとなり悪友の顔見た。
ふふっと鼻で笑いながらタクシーに乗り込み帰って行った

まー、そうだよなぁーと考えながら家に着いてベッドに腰掛けて一息
ただ、寝るのが怖くてこの日の夜は寝ずに朝までぼーっとテレビ見て過ごした
そして朝、家に職場の同僚達が来てくれて。

休みだからーって酒を持ってきたわけよ
そこから飲み会が始まって夕方くらいかな、酔い潰れて寝てしまったの

そしたら、コンビニの前で。夢の続きだと一瞬で理解した

坂の手前を見ると元嫁が俺を見つけて走ってきた
すぐ目の前に団地があって、そこに逃げ込んだ
怖くて、叫びながら走って走って喉が痛くなるほど叫びながら逃げた

誰もいない
人っ子一人もいない

ふと目についたのが元嫁の祖母が住んでいる団地に差し掛かり、そこのエレベーターに乗って一番上に行った

足が棒のように感じるほど重く、震える
ただ、これがダメだった
一番上に着いた、チンっと音をたててドアが開くと元嫁が立ってた
包丁持って、笑顔で。ただ、目が。殺意といえばいいのかな。見開いて、瞬きもせずじっとこちらを見てる