祖父が海で見たもの
投稿者:take (96)
父方の祖父から聞いた話です。
祖父は造船会社に勤めており、大型貨物船などの建造に携わっていました。
完成した船を取引先に引き渡す前に、海上公試を行います。
海上公試というのは、性能に問題はないか、不具合などないかを
実際に海を航行して最終確認するものです。
その期間は船の種類にもよりますが、一週間から長いものだと数ヶ月かけて試験航行し、
外洋にも出たりします。
そうやって海を航行していると、不思議なことに出遭うこともあるのだそうで……。
よく見たのは、悪天候時にマストやクレーンなどの細いものの先端に、青白い炎がともるというもの。
『セントエルモの火』と呼ばれるもので、昔は怪現象として恐れられましたが、
正体は静電気などでコロナ放電が発生して青白く発光する自然現象です。
無論、祖父の時代でもそれは周知の事実でしたが、実際に目撃すると、
「わかっていても、なんだか不思議な気分だった」と、言います。
どうにも不思議だったのは、太平洋上を航行していた時、異様な生物を目撃したことです。
それは大きなウミヘビのような姿をしており、顔はワニに似ていて、体色は赤黒く、
首から背中と思われる部分に茶色いタテガミのような毛が生えていました。
蛇のように体を横にくねらすのではなく、縦に上下に動かす泳ぎ方だったといいます。
それは、祖父以外に数名の乗組員も同時に目撃しています。
「正確にはわからんが、大きさは10メートル以上あったんじゃないか」だそうです。
人類が把握しているのは海全体の5パーセント程度だとよく言われます。
まだまだ謎が多い神秘の海。
考えるとワクワクするような怖くなるような、ロマンを感じますね。
興味深い。
昔 持っていた妖怪の本に、顔が馬でタテガミがあって体が蛇の、「海馬」というモノが紹介されていました
船が転覆した時は、背中に乗せて助けてくれたそうです
UMAの1つのシーサーペントかな?