私が小学生の頃の話です。
お盆は毎年、私のいとこ家族が我が家に遊びに来ていました。
我が家は一階に祖父母が住んでおり、二階で私の両親と私と妹が生活しています。
いとこも私と年が近く、妹も含めてドタバタと走り回りながら遊んでいました。
夜、寝るときは、叔父、叔母は一階の客間で布団を敷いて寝ますが、いとこは私達と一緒に二階で寝るのが習慣でした。
その日、いつものように私やいとこは二階で一緒に眠りにつきました。
私の両親も二階で寝ていました。
毎年、そのような形で寝ているのですが、いとこが幼い頃は、夜中に母親が恋しくなることもあるらしく、階段を下りて、一階の客間に行くこともありました。
その日の深夜2時のことだったそうです。家にいる全員が寝静まっていました。
父が、バタバタバタ、と廊下を走り階段を下りる足音を聞いたそうです。
父は、いとこが起きて、一階に向かったのではないかと思い、様子を見るために階段から下を覗き込みました。
そこには、二階を見上げる叔母がいたそうです。
叔母も、バタバタと足音を聞いたために、子どもが二階から下りてくるのではないかと見に来たとのことでした。
しかし、いとこは一階に下りてきていないようで、父が私たちの部屋を確認すると、そこにはぐっすり寝ているいとこがいたそうです。
他の家族も寝ていたそうです。
バタバタという足音は一体誰のものだったのでしょうか。
私の父と叔母、二人が足音を聞いているので、そのような足音があったことはおそらく間違いないでしょう。
しかし、その足音の主が全くわからないのです。
お盆ということが何か関係しているのでしょうか。
今となっては、あれが一体何だったのか、知る由もありません。
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