助けられたのか?
投稿者:ぴ (414)
短編
2023/01/22
19:48
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私はその日、スーパーで買い物をして、真っすぐ家に帰ろうとしていました。
ちょっと歩いた先に横断歩道が見えてきて、そこを渡って数分歩いたら家なのです。
普通だったらそのまままっすぐ横断歩道に向かったのですが、私はその直前に後ろから肩を叩かれたのです。
トントンと叩かれて振り返ったけど、そこには誰もいませんでした。
近くをきょろきょろと見まわしたけど、やはり私を触れられる距離にいる人はいなかったです。
おかしいなと思いながらも、もう一度横断歩道の方を向いたときに、目の前で急ブレーキの音とドーンという激しい衝突音が鳴り響いたのでした。
車の追突事故でした。
後に聞いた話ですが、運転手は他に気を取られ、余所見運転をしていて事故を起こしたそうです。
運がいいことにそのとき、横断歩道を渡っている人は誰もおらず、誰も犠牲にならなかったです。
ただ私があのとき誰かに肩を叩かれて立ち止まっていなかったら、おそらくジャストで跳ね飛ばされていた可能性が高い距離だったと思いました。
私は何者かに助けられたと思っています。
実は同じ横断歩道で、十数年前に親友が事故に遭って亡くなっているのです。
私はもしかしたらその子が助けてくれたのではないかと思います。
すごく優しい子だったので、同じ場所で事故が起こるのを防いでくれたのかもしれないと思います。
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