おばあちゃんの家での不思議な体験
投稿者:むて吉 (1)
私の高校生の時の不思議な体験です。
高校時代は、野球部に所属していました。私は、キャプテンといった立ち位置でクラブ活動を行っていました。
ある日、おじいちゃんが癌になってしまい余命半年を告げられました。
当時私はキャプテンであり、いわば責任の重い立場でした。硬式野球といったこともあり練習中に少しでも気が抜けると危険と隣り合わせでした。
そのこともあり、家族の皆はおじいちゃんが癌になって余命をつげられたことを私には伝えず、野球に集中させようと口裏を合わせていたみたいです。あとでわかりました。
そして、夏休みの練習中、お父さんがグランドに現れておじいちゃんが亡くなったと告げました。私は動揺しながらグランドで涙を流してたのを今でもはっきり覚えています。
そして帰宅して、葬式の準備などをしてその時を終えました。
おじいちゃんとおばあちゃんは、2人で暮らしていたので私はおばあちゃんがいきなり1人で暮らすのは可哀想だったのでおじいちゃんの四十九日までの間だけおばあちゃんの家で過ごしました。そして寝床はおじいちゃんの布団で毎日寝ていました。
その後何事もなく過ごしていたのですが、四十九日目にいつものようにおじいちゃんの寝床で寝ようとしていると、おじいちゃんが目の前に現れました。
夢ではなく、ぼーっと天井をみているときだったのでびっくりして鳥肌がたっていました。
するとおじいちゃんは、おばあちゃんをよろしくの、といって天井の上にするするする~っと抜けていき、私はフリーズしてしまってたのを思い出します。
おばあちゃんに、そのことを言うとあんたの顔みたかったんやにといって、その日はおばあちゃんの布団で寝かせてもらいました。
あの体験ははじめてだったので不思議な感覚になりました。
良い話だね。