ネトゲで仲良くなった女の子とオフ会
投稿者:並の大盛り (3)
これは脈ありでは?
ただ二人で会うだけだと言うのに、当時の俺は有頂天だった。
それで、勢いに任せた俺はすぐに日程を合わせ、リアルで会ってもすぐ分かるように予め指定した物を持ち合わせて行くように決めた。
お互いの私物で分かりやすそうだったのがポケモンのグッズだったので、ポケモングッズをコーディネートして行く事に決まった。
俺はポケモンのTシャツに黒いショルダーバッグ、黒い帽子を身に付けていくと伝えた。
子猫は、ポケモンのスカートと靴下、白地のセーターを着ていくと言った。
こうやって予定を相談するのはとても楽しかった。
そして二人だけのオフ会当日。
待ち合わせ場所は都内の某駅前、誰でも知ってる店の前にした。
俺はこの日の為に散髪もして姉貴からちょっとばかし香水を拝借した。
きっと子猫は美少女に違いない。
色んな美少女像を想像しながら約束の場所へ向かってたが、たぶん、電車内で俺の顔がニヤついていたのか周囲から変な顔をされた。
それほど楽しみだった。
それで待ち合わせ場所が見えたから遠目から子猫らしき人が来てないかざっと見渡す。
まあ、約束の時間より20分も前だからまだ到着してないだろうが、さすがに駅前は人がごった返していて、もし子猫が居ても見つけ出す自信が持てなかった。
ポケモンの柄が取り入れられた服を着てる奴はそこまで見かけないが、中には居るもんだ。
幼児や小学生くらいの子供はそこそこ着てるのを見かけるし、それこそ大学生くらいの男も着てる奴を見かけた。
そのせいか、子猫からしたら俺を特定できないんじゃと心配になってきた。
まあ、当時はスマホまだ流行してなかったし、子猫も携帯電話を持ってないと言ってた。
待ち合わせ場所周辺でポケモンの柄が入ってる人が俺だけならいいんだけど。
頼むから今だけはこの場所にポケモンの服を着てるのは俺だけであってくれ、そう願った。
だが、少し離れたところにポケモンの短パンを履いてる中年太りのおっさんが視界に入ってきた。
さすがに子猫がアレを俺と認識する事は無いだろうが、紛らわしいから離れてくれと念じる。
そもそも俺はポケモンのTシャツを着ていくと言ったから大丈夫だとは思うが、やっぱり人違いで子猫に幻滅されるのは嫌だった。
子猫が俺をあのおっさんと勘違いして帰ってしまわないかと思ってた。
しかし、そのおっさんの格好をよく見てみると丈にフリルが入っている。
もしかしてスカートなのか?
そう思って逞しい膝小僧から足元を見れば、ポケモンの絵柄がプリントされたピンク色の靴下を履いていた。
それにもう一度本体を見上げれば、白地のセーターを着ている。
あれ?
わろた
でも微妙に本当にありそうなのが怖い
結局はネカマのおっさんと仲良くなっただけじゃん!
せっかくネトゲ卒業のチャンスだったのに
この話好きw
もしかして仔猫のパパで娘を誑かす奴を引かせようとしてたら面白いと想像したら、単なる変態のオッサンだった。
イイハナシダナー
オチがww
まあ、仲良くなったんだからいいんじゃねw