金縛りの時に見た男の口元
投稿者:ギユ (3)
初めての金縛りは高校生の頃です。
夜中に息苦しさを感じ、声を出すこともできず、このまま死ぬんじゃないかと思うほどの恐怖の体験でした。
金縛りはその後、月に1~2度の割合で私を襲いました。
毎回私は苦しみもがきましたが、ある日、ふと目を開けると、黒いスーツを着て、黒いサングラスをかけた男が私の上に乗り、胸を圧迫していたのです。
男の口元は「にやにや」といった感じで、まるで私をいたぶっているようでした。
私は何の抵抗もできず、その後は気を失ったように眠り、そして朝目を覚ましました。
その後、毎回金縛りにあうたびに男が私の上に乗り、いたぶるように胸を圧迫してきます。
私は「今夜金縛りにあうだろうか…」という恐怖で眠りが浅くなりました。
ある日、うとうとしていた私は夢を見ました。
それは、私が寝ている隣の部屋で、サングラス男が私の様子を伺っている夢でした。
サングラス男は私が眠りについたのを確かめると、そっと襖を開けて私のそばにやって来ます。
そして、静かに私の上にまたがり、にやにやしながら私の胸を圧迫し、私がもだえ苦しむのを嬉しそうに見ているのです。
その夢を見てからも、私は何度も金縛りにあい、そのたびサングラス男を目の前に見ました。
金縛りは一年くらい続きましたが、その後はサングラス男とは会っていません。
だけど、あのにやにやした口元は今でも忘れられず、ぞわっとした恐怖を感じます。
とにかく助かって良かったです。
なんだか下品でイヤらしい輩すね。
二度と現れぬよう祈っています。
それは、生きてる人間だよね。