消えた喪服の女性
投稿者:風々 (1)
これは、私が中学の頃に塾の帰りに遭遇したとても怖い体験です。
中学の時に塾へ自転車で通っていました。塾までは国道添いの歩行者自転車専用通路を通り通っていました。
その日は夏で蒸し暑く、汗を流しながら通っていた事を覚えています。
その普段通る道は歩行者自転車通路で1本道になります。塾の帰り、暑い時でしたが夏ですのでそんなに暗くはありませんでしたが、時間は夜21時を回っていたかと思います。大体そこを通る時間は何事もなければいつもそのくらいの時間でしたので。
その日は友達と2人で帰っていました。いつもの様に歩行者自転車通路で帰っていると、前方にゆっくりゆっくり歩く1人の女性がいました。
初めは人がゆっくり歩いているので何の違和感もありませんでしたが、50メートル、30メートルと近づくに連れて何か様子が変だという事に気づいたのです。
その女性は真夏に長袖の黒い喪服を着ていたのです。この真夏に長袖の喪服少し怖かったのですが、道幅が狭いのでその女性が早く行ってくれないと自転車も前に進めないので、ベルも2.3回鳴らしましたが全く反応はなく。ただただゆっくり、歩く速度も変わらずにいました。
ちょっと怖くなったので、その女性が少し先に行った所で人が避けれる程度の場所まで自転車をゆっくり走らせたところで、その女性を抜いてようやく安心しましたが、友達と2人で、さっきの人少しおかしいし気持ち悪いねと話をしながらふと後ろを振り返ったのですが、その女性は消えていたのです。
曲道もない1本道で人が消えた事に、友達と猛ダッシュで泣きながら帰り、そのことをすぐ家族に話しましたが誰も信用してくれず。とても怖い体験でしたが未だにその記憶は残っていますし、まだその歩道はあります。
あれから時間は経過していますので、今でもあの暑い夏に喪服姿の女性を考えるとゾッとします。
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