夢のはなし
投稿者:コバルト27 (3)
短編
2022/11/17
06:29
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私には幼い頃からずっと見ている夢がある。
最初にその夢を見始めたのは、まだ小学校に上がる前だったと思う。
私は幼い頃、曾祖父の家で両親や姉弟と暮らしていました。
そしてその夢は、曾祖父の家でみんなで寝ていると日本人形が浮遊しながら誰かを探しているという内容で、一人一人の布団の上に来ては手を押し込み何かを確認していた。曾祖父の家は無駄に広く、日中でも薄暗く私は曾祖父の家が怖かった。その家の何処からか人形が飛んできて、いつも私は最後で時々クスクス笑いながら浮遊する人形が自分の所に来るのが恐ろしく、自分の真上に来たところで目が覚めるのです。
最初に見たときは、その日からしばらく一人では寝られなかった覚えがある。
ただ、不思議なのは、曾祖父の家には日本人形など無く、あの人形は何なのか。そして誰を探しているのか。
更に不思議なのは、その夢は一度では無く長年見続けていることです。
子供の頃は全く同じ夢をなんども見ていました。あれから40年以上たった今でも年に1.2回は見ています。
あの夢が何なのか私にはいまだに解らないのです。
そして私は、案の定幼い頃から異常に日本人形を怖がり今でも日本人形を見るとあの夢がフラッシュバックしゾッとします。
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