炎の小人
投稿者:チュー尻尾 (1)
ある日、姉の家へ行って姪っ子と甥っ子の面倒を見るはずの予定だったのですが、急に体調が崩れてしまったため、自宅で休んでいました。
ベッドで横になっていたとき、ふいに子供の少年のような声が聞こえてきました。「赤ちゃん抱っこしたい、赤ちゃん抱っこしたい」という声が何度も聞こえてきました。
空耳かと驚いてしまったので、「だめ」と言ってみました。すると、「なんで?」という声が返ってきました。
そこで私は「誰?」と問いかけてみることにすると、「炎の小人」という声がまた返ってきました。
少しだけ気持ちが落ち着いてきたので、「身長は?」の質問を投げかけてみることにしました。すると、「30cm」という少年のような声が返ってきました。
その後には声が聞こえなくなり、母から姉の3人目の子供ができたことの知らせを受けました。
偶然とは思えず、そのことを知らせにきたか、あるいは私がその日だけ姪っ子の面倒を見れなかったので楽しみに一緒に行ってたのにどうして今日だけは行かなかったのかと不満になって存在を隠しきれなくなったのかもしれません。
小人の声が聴こえてきた時刻も、もし私が元気なら姉の家にちょうどたどり着いていたはずの昼過ぎの時間帯と一致していました。姿かたちは見えませんでしたが、声音だけは首元にあたるような冷たい息の風がしたり、少年のような可愛らしい小さな声が聴こえていました。
怖いというかとても不思議な体験でした。
小人は残念ながら目に見えませんでしたが、かわりにフクロウの影のようなものにも会いました。
落ち込んで寝込んでいたところ、フクロウの影がすうっと出現してきて、まったく怖さはありませんでしたが、「どうしていつもそう馬鹿にされちゃうのかな」という少年声が聞こえてきました。恐怖心はなかったため「姿を見てみたい」というように聞いてみると、そのフクロウの影のようなものがはっきりと見えました。丸い頭にミミズクのような耳が見えました。
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