その日の晩でした。
眠っていると、暗闇の中からどこからともなく、
ヒソヒソと話し声がしてきました。
「私の他に誰もいないはずなのに・・?」
恐怖におののいていると体がまったく動かない事に気づきました。
その声はしゃがれていて、老人のようでした。
そしてよく聞いてみると、
一人でなく二人いるようでした。
ヒソヒソヒソヒソ・・・
声はだんだん近づいてきました。
そして私の頭の上で、
『ピタリ』と、止まり、
再びヒソヒソ言い始めました。
私の左耳と右耳、それぞれ口を近づけて、
それは何かを訴えるような大きな声でした。
何を言っているのか言葉は聞き取れないのですが、
怒りをぶつけるかの如く強い口調に感じ取れました。
私は全く身動きが取れず、
声を出すこともできなかったので、
「うるさい!!どっか行ってよ!!!!」
と、心の中で叫びました。
そして気がづくと、
朝になっていました。
「もう二度とこんな思いはしたくない。」
そう思い、職場の先輩にどうしたら良いか相談しました。
すると、
「幽霊って何か理解してほしいとか、聞いてほしいことがあって出るらしいよ。
あなたに何か聞いてほしかったんじゃない?」
と言うのです。
『私に何ができるの?聞いてあげることんてできない!』
冷たいようですが、あんな怖い思いをしたのだから当然です。
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助かって良かったですね。お花を供えた後は何も起きていなかったでしょうか?