子供時代のポン菓子おじいさん

自分がまだ小学生ぐらいのころの昔の話です。

自分が住んでた地域に、週何回かポン菓子の移動販売のおじいさんが訪れていました。そのポン菓子の移動販売は非常に人気があり、自分の親もたまにそのポン菓子を買って帰ってきては、家族で一緒に食べていました。しかし次第に、そのポン菓子の移動販売のおじいさんの姿を見かけなくなりました。

その移動販売の店主のおじいさんは、よくお客さんと世間話をしており、非常に元気な様子を見せていました。

そのため「なぜあのおじいさんが来なくなったのか」と不思議に思いはじめました。

しかし次第にその理由が明らかになりました。

そのおじいさん、なんと仕事中にいわゆる「立ちション」でトイレを済ませており、しかもその後、手を洗わずにまた作業に戻っていたのです。

つまり、非常に不衛生な状態でポン菓子を作り続け、販売していたのです。

これが主婦などの常連客に、度々目撃されていたのです。

この事実が、地域の主婦の噂などにより拡散してしまったため、客足が途絶えてしまったようです。

その後、そのポン菓子のおじいさんの姿を見ることは二度とありませんでした。

実際自分も昔、そのポン菓子を何も気にせずおいしく食べていたため、今考えてもちょっと身震いします。