短編
2022/08/25
23:26
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みんな慌ててB君の部屋の前から走り出し、とりあえず父の部屋へ逃げるように集合しました。
「ハァハァ、B君どうなってるんだ・・・」
「B君のやつ、やば過ぎ・・・」
息を整えてみんな少し落ち着きだすと、部屋を覗いたC君が下を向いて青ざめているのに気づきました。
「C君、B君の部屋の中どうだった?何か見えた?」
C君は恐る恐る口を開きました。
「B君のやつ、鏡に映っている自分と話してやがった。しかも、覗いた瞬間に「誰だ!」って怒鳴られたんだけど、B君後ろ向いてて動いてないのに、鏡の中のB君だけがこっち向いて怒鳴ってきやがったんだよ。しかも、明らかにB君と違う声だった」
C君の話を聞き、みんな自分の部屋に戻るのも怖くなって、結局、父の部屋で全員朝まで一睡もせず、合宿最終日の夜を過ごしました。
翌朝、みんな自分の部屋に戻り、荷物をまとめて、合宿所前に集合しました。
B君の姿もありましたが、何事もなかったかのように普通で、昨日の話をしても「なんのこと?」といった感じでした。
その合宿が終わり、1か月ほど経ったくらいで、B君は突如失踪、行方不明になりました。
合宿最終日の夜のB君の様子と関係があるかは不明ですが、B君は未だに見つかってないようです。
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