硫黄島にて
投稿者:rarara (3)
ここでは私が実際に体験した出来事を話させて頂きます。
私は戦史研修で一度硫黄島に行かせて頂いた機会があり、研修自体は特別なものではなく島の各所にある戦跡を巡るというもので噂されている幽霊等も昼間の研修であったためそういった雰囲気はないな、と私自身思っていた。
しかし最後の研修項目である砲台跡で研修をしている最中に一瞬意識が飛んだ?と思った瞬間私の身体の真上から腹の底に何かがストン、と落ちてきたような感覚があり直後は特に何も感じなかったものの歩きだすと体調が悪くなり、「これはどうしたものか」と思っていたが帰って寝れば治るだろうと考え、あまり気に留めていなかった。
不思議な事が起こったのはその夜で、ベッドに入って眠ろうとすると金縛りが起きた。金縛り自体は日頃疲れている時に良く起こっていたことなので普段は気にせずにそのまま寝ていたのだがこの日は何かが違い、寝ている私の頭の周りに人の息遣いが聞こえていた。目は空いていたので誰がいるのか確認しようにも何も見えず、困っているといきなり耳元で
「お前の$?‘~©®身体;‥℃<$」
と呟かれ、その瞬間に金縛りが解けてその後は特に何も起きることなく私は朝まで眠りについた。
思い返すと声の主は当時の私より少し上の20代半ばの声をしており、もしかすると声の主は私の身体を介して本土に帰ろうとしていた兵士で、そうであれば本人は本土に帰れて安らかな気持ちになれたのではないかと思い、恐怖よりもその人の平穏を願う気持ちが芽生えた。
以上が私が体験した不思議な話です、読んで頂きありがとうございました。
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