家族になりませんか?
投稿者:笑い馬 (6)
玄関のチャイムが鳴ったので出てみたら、知らない女の人が立っていた。
なんの用だろうかと思っていたら、どうやら宗教の勧誘らしい。
『××教団』とプリントされたパンフレットを手に持っているのが見えるからだ。
僕の家を訪れたこの女はおかしな勧誘をしてきた。
宗教の勧誘というと、普通は「××の教えに興味はあるか?」 「××教の集会に一度来てみないか?」という具合に声をかけてくるものだ。
しかし、僕の目の前にいるやつれた顔をした背の低い女は違った。
「わたしと家族になりませんか?」
明らかに異常なセリフだった。
見ず知らずの、顔色が明らかによくない不気味な女に、いきなり「家族にならないか」と声をかけられる。正直に言って怖い。女の顔は真顔で、冗談を言っている様子はない。
女は話を続ける。
どうも女が信仰している「××教団」の説明を僕に向かってしているらしい。
相変わらず、女の表情は真剣そのものだ。真面目に「××教団」とはどんな宗教なのかを僕に教えてくれる。
僕はただ聞いているだけしか出来なかった。追い返したり、「興味がない」と断ったり、ドアを閉めてしまったり、いくらでもこの勧誘を断る手はあったのだろうが、女の話を最後まで聞いてしまった。
女は嬉しそうな顔で笑って言う。
「わたしの話を最後まで聞いてくださった方は初めてです」
僕は話の内容などちゃんと聞いてはいなかった。ただ、女の様子がずっと異常で不気味だったから、怖くて何も言えずに黙って立っていただけだ。
「ぜひ、××で行われる来週の集会に来てくださいね、旦那さま」
そう言い残して女は帰った。
もちろん集会には行かなかった。あのような悪質な勧誘は無視するに限る。
それからしばらくして、家に手紙が届いた。
紙には「なぜこなかったの」 とだけ書かれていた。
後で調べて分かったことだが、あの女が勧誘していた「××教団」は『家族』をテーマにしたカルト宗教らしい。
その宗教では、信者同士の結婚を強制する。
「××教団」の信者は教祖さまが選んだ相手と結婚するのだという。
信者たちは『教育』されていて、教祖さまが選んだ相手と結婚することをおかしいとは思わない。むしろ、ありがたいことだ感じている。
好きだから、気が合うから結婚するのではない。信者たちは教祖さまがしろと言ったから結婚するのだ。
僕は「××教団」とは何の関係もない人間だ。なのになぜ、あの女は僕に向かって「家族になろう」など言ったのだろうか。
全くもって気味が悪い。
大学の時友達の女の子がそう言う宗教入ってた
なんか内部で行われる試験に通ったら結婚できるリストみたいなのに乗って
そのリストの中で教祖様が結婚する相手を決めるらしい
普通の今時の子で可愛いくて常識ある子なのにそのことには一切疑問感じてなくて不気味だった
怖い
人は鬼より怖いと思います
お前も家族だ(ファミパン
ファミパンおじさんは草
プレゼンの導入部を工夫することにより、初めて最後まで話を聞いてもらえたという彼女の成長を感じさせる心暖まるお話でした
モルモンとかたまにくるけど、面白いのかな?
統一って糖質だよね!
もっといいオナゴよこせよ!