大好きだったセキセイインコ
投稿者:YUCHI (9)
自分では忘れられない不思議な話です。
結婚したばかりの頃、動物好きだった私はセキセイインコを飼っていました。
まだ子供もいなかったのでぴーちゃんと名付け、子供のようにとても可愛がっていたのです。
ぴーちゃんもとても懐きやすい性格で、いつも肩に乗ってきてくちばしで私の頬を突いてきていました。
その仕草がとてもかわいくて愛おしかったのです。
ある日いつものようにぴーちゃんを鳥かごから出しておき、私はご飯の準備をしていました。
部屋の中がだんだん暑くなってきたので、私は窓を開けてしまったのです。
その後すぐにぴーちゃんが外に放し飼いにしていたことを思い出したのですが、そのときにはもう遅かったのでした。
ぴーちゃんは窓から外に飛び立ってしまったのです。
それからもちろん家に戻ってくることはなく、私は何日間も泣き続けたのです。
それから1年後、私は妊娠することができました。
ぴーちゃんのいない生活に悲しさが溢れていましたが、妊娠したことによって新しい生活に向けて気持ちも戻っていったのです。
出産は無事に終わり子供を初めて抱っこしたとき、子供の右足に少し小さなシミのような痕がありました。
私はそれを見て涙が溢れてしまったのです。
何故なら、ぴーちゃんがもし迷子になってしまった時にすぐに分かるようにと右足にマジックで印を付けていたのです。
子供はぴーちゃんの生まれ変わりなのだと思いました。
いい話だー