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窓際族さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

お婆さんに石を投げるイタズラをした小学生が……
短編 2022/06/25 23:51 1,335view
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6年ほど前の話になりますが、東京都のとある街にF田一家という平凡な一家が住んでいました。
家族構成は父親、母親、小3のお姉ちゃん、小1の弟の4人。
一家は豊かな方というわけではありませんでしたが、貧しい方でもなくそれぞれ仕事に、家事に、学校にと普通の生活を送っていました。

彼らは性格や生活態度に特に問題があるわけではなく、悪評もほとんどありませんでした。
しかし、秋のある日のこと。
小1の弟が幼さゆえのやんちゃに任せてやらかしてしまいました。
悪ガキの友達3人と一緒にお婆さんに石を投げて逃げるというイタズラをしてしまったのです。

幸運にも石はお婆さんに当たらなかったようですが、母親は弟をきつく叱り、親子揃ってお婆さんに謝罪に行こうとしました。
しかし学校で調べても、現場で道行く人に聞いても、それらしいお婆さんは見つかることはありませんでした。

それから数か月後。
石を投げた本人はすっかりイタズラのことを忘れ、母親もそれを忘れかけていた頃、母親はママ友からこんな話を聞きました。
○○(イタズラ現場の近く)で何年か前にお婆さんが交通事故で亡くなった、と。
母親は嫌な予感がしました。
なぜならそのお婆さんの特徴が息子がイタズラしたお婆さんのそれに似ていたからです。

気になった母親は、再び現場付近で聞き込みをしました。
そしてその結果、確かにそこで交通事故が起こりお婆さんが亡くなっていたこと、そしてどうやら息子がイタズラしたのはそのお婆さんらしいということが判明。
母親は血の気が引いたそうです。
そしてすぐに花を買い、面倒臭がる息子を無理やり連れてその事故現場で一緒に手を合わせました。

ちなみに母親はこの時悪ガキたちの母親にも連絡を入れていたのですが、彼女たちが現場に来ることはありませんでした。

それからさらに2か月後。
街ではあまり見られない、派手な交通事故が起こりました。
どういうわけか交差点で1台の乗用車が操作を誤り、交差点の角にある民家に派手に突っ込んだのです。
そこは特に見通しが悪いわけでもなく、また交通量が多い場所でもないということもあり、皆が不思議がりました。
しかし、母親はそうは思いませんでした。
なぜならそこは、あのイタズラにおいて中心的な役割を果たしていた悪ガキの家だったからです。
幸いにも死人は出ませんでしたが、当時家にいた悪ガキの母親は複雑骨折。
また2階にいた悪ガキ本人は無事だったものの、母親の様子を見てトラウマになってしまったようでした。

その後他の悪ガキとその家族が慌ててあのお婆さんに手を合わせに行ったのは言うまでもありません。

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コメント(1)
  • 悪ガキの親はもっとひどい目にあうべきてしたね

    2022/06/26/06:34

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