どうしてそう思ったんだろう
投稿者:あおちゃん (5)
まず最初に言わせてほしい。私には「霊感」と呼ばれるものは無い。
「おばけ」の存在は信じているが、実際に自分が体験することは切実に遠慮したい。
そんな私が体験した話。
私が住んでいたのは、東北F県のラーメンが有名な田舎です。
20代前半、残業を終え自宅へ向かう帰路でそれは起こりました。
時間は20時過ぎ、辺りは暗くなっていたものの国道を走る車はそれなりにいました。
国道から脇道へ、自宅まで700mほどの1本道。田んぼと山に囲まれ、寂しくポツポツと街灯が灯っていました。
通い慣れた道。その余裕から携帯電話を取り出し、彼氏に帰宅を知らせるメールを打っていると、目の前を突然何かが横切りました。
とっさに踏むブレーキ。持っていた携帯電話と、助手席に置いたバックは足元へ転がります。
焦った。怖かった。
数秒の沈黙のあと、落ちた携帯もバックも拾わず、ゆっくり車を発進させ帰宅しました。
携帯電話へのよそ見運転なので「見間違い」である可能性は大いにあります。
横切った「何か」。私が見たものは「足」でした。
足首辺りから下、真っ黒で小さな裸足の足が、パタパタと横切ったのです。
「人がいる!」とブレーキを踏んだのです。
「4,5歳くらいの男の子だった。」
どうしてそう思うのかわかりませんが、そんな気がするのです。
近所に男の子どころか、子どもはいません。その場所で事故があったこともありません。
タヌキだったかもしれません。でも、ここから数日間、ビクビクしながらお風呂を入ることになるには十分すぎる体験でした。
それから数か月後、同じ場所で怖い体験をした話は、また後程お話させてください。
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。