いつもの公園
投稿者:津々 (42)
高校生の時の話です。入学して間もなくの頃、僕に彼女が出来ました。
毎週末デートをするのが楽しみで、ショッピングや遊園地、ピクニックと遊んでいるうちに季節は夏になっていました。
学校帰りに夕方まで時間を潰す「公園」がありました。
あの日も、その公園で話をしていたのですが、季節柄か彼女が「花火したくない?」といってきたので、ぼくは「やろう!」といいました。
手持ち花火のパック袋を2つ買って、あたりが暗くなるのを待ちました。
この公園は、広い割には遊具が少なくあたりが暗くなる頃には人の気配もなくなり薄気味悪い状態になりました。
それでも、僕は彼女とする花火はとても楽しくて、花火の最中にでしたが、僕は携帯電話で花火をしている動画を撮り始めました。
動画を撮り始めて間もなく、彼女は「線香花火で勝負しよ」といってきました。
僕はその勝負を受けて立ち、「よーいスタート」で線香花火に火をつけました。
その時でした。
僕の背後から「いいなー」とか細い女の子の声が聞こえて、ビックリした拍子に僕の線香花火の火種が落ちてしまいました。
それを見た彼女は「○○君の負け―」とはしゃぎました。
その彼女を動画で撮っていると、彼女の背後に年長さんぐらいの女の子が立っているように見えて、また僕はビックリしてしまいました。
僕は、彼女を怖がらせない様にと努めました。
しかし、彼女に執拗に追及されたので場所を変えて動画を見ながら説明すると、女の子の声も姿も動画に写っていました。
その後、あの公園で時間を潰すことはなくなりました。
最後に、ウワサですが公園の近くに住んでいた母子家庭の家族が居たそうです。
しかし、母親はネグレクト母親で女の子が亡くなった事件が過去にあったそうです。
僕たちが見たのはその子だったのでしょうか?
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