元同僚の悲惨なその後…

以前勤めていた会社の元同僚の話です。

当時20代半ばくらいの女性で、どことなくほんわかとした雰囲気でした。

私は仕事上あまり関わりがなく、別部門の方の口から彼女の話が出るくらいでした。

勤務先は大手企業で、高偏差値の有名大卒の方が多く、彼女はあわよくば同年代の独身男性社員と仲良くなりたいと周囲に話していて、職場の親睦行事には必ず顔を出していました。

一方で年配の女性達からの評判はあまり良くなく、彼女自身も同僚男性と女性社員とで態度を変えている様子も目にしました。

私が勤務していた当時は、正社員以外は祝日出勤日に休むことはご法度という暗黙の了解があったのですが、彼女は気に留めることなく休みを取っていました。

そんな中、彼女は夏休みや冬休みと全く関係のない時期に1週間の休暇を取り、旅行に行ったそうです。

その事で居づらくなったのか元々決まっていたのかわかりませんがその後すぐ彼女は退職しました。

私がその後の彼女の消息を知ったのは、新聞に家庭内の刃傷沙汰の記事が載った時でした。

彼女は引きこもりの家族に命を奪われたとありました。

彼女が職場で結婚相手を探し、周囲に早く結婚したいと言っていたのはただの夢ではなく、引きこもりの家族から逃げ出す為の手段だったとその時に初めて知りました。