時間の止まった同級生
投稿者:ナルナル (1)
私の頭はこんらんしました。
だってそれは小学校一年生のときの記憶で…と少し怖くなりながら、なんとか普通の自分を取繕って当たり障りなく返事をし、落とし物を確認してもらうと届いた2つのカバンは彼女たちのものでした。
巾着袋の中の財布を出して「私顔パスでどこでもいけちゃうから」と謎の一言を彼女は発しました。
そして彼女たちというのは黒いビジネスカバンの持ち主で、彼女の彼氏のだといい、その彼氏という人に同級生は「出てきなよ!」というのですが事務局横の壁に隠れ最後まで顔は見せず、手だけを壁から出してふるのでさらに不気味でした。
結局同級生が荷物を2つ受け取り、「また公民館で会おうね」と言って去っていきました。
彼女とは中学校以降会ったことはなく、見かけたこともありません。
遊んだのも小学校のときだけ…その夜は同級生のことが頭から離れずなかなか眠れませんでした。
あれから7年近く経ちましたが、彼女はそれから一度も私の前に現れていませんがいったい彼女になにがあったのか、私の前に現れたのは偶然だったのか、夢のような感覚で今でも不思議な体験として記憶に残っている出来事です。
彼女の家庭はとても厳しく小学生のときから98点をとっても「親に怒られる家に帰りたくない」と泣きそうになりながら言っていた記憶があります。
私と再会する前に何かが原因で精神が壊れてしまったのか、有名大学の赤本がカバンに入っていたのも、何か闇を感じてなりません。
そして手だけを出していた男の人はいったい誰なのかあの日何をしていたのか疑問は消えません。
同窓会があっても彼女は一度も出席しませんし、友達に聞いても彼女が今何をしているか全く情報がありません。
色々不気味すぎる
想像を掻き立てられる話ですね