たぶん神隠しな話
投稿者:ミルヲ (4)
夏休みのある日、隣の家の友達と虫捕りやかくれんぼをして遊んでいました。
その日はすごく暑くて気温も高く、じめじめしていました。
虫捕りをしている最中、暑かったので風を求めて自転車に乗ってサイクリングをすることに。
自転車に乗って道を進みながら、休憩をするために何処か日陰が無いかと探していると、墓地が側にある林に到着しました。
当時の私たちは墓地の認識はありましたが、その場所が怖い場所だとは全く思っていませんでした。
自転車を降りて大きな木の下に友達と座り、休憩がてら2人で楽しくお話をしていました。
そして、ふと私が墓地の方を見た後、再び友達の方を向くと友達がいなくなっていました。
どこに行ったのだろうと不思議に思い、周りを見渡しても付近を探してもどこにもいませんでした。
不安な気持ちが募り、急いで自転車を漕いで家に帰ろうとしました。
隣に停めていたはずの友達の自転車はありませんでした。
家に到着すると鳥肌が立ちました。
探していたはずの友達がビックリした顔で立っていたのです。
話を聞くと、どうやら友達も急にいなくなった私のことを探していて、急いで家に帰って来たとのこと。
これは、お互いに、お互いの姿が一瞬で見えなくなってしまうという不思議でもあり、怖い体験でした。
その後、この話を祖母に話したところ、それは”神隠し”だな…と言われ、祖母も同じ体験を子どもの頃にしたことがあるとのこと。
何はともあれ、無事で良かったと思いました。
神隠しだったのかどうかは不明ですが、20年近く経った今でも忘れられない、ある夏の思い出です。
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