天使かもしれない

これはね、僕が5歳くらいの子供の時に体験した話なんだけど。当時僕は母親とマンションに住んでて、その日はそこに男1人女1人でいとこが泊まりにきてたんだ。

近くの公園で夜中まで花火をして、家に帰ってきて、さぁようやく寝るかと思って、僕と母親と女の方の従兄弟が寝室で、もう1人の男の従兄弟はリビングで寝てたんだ。

寝てたらいきなりぱっと目が覚めてなんだか壁の方が気になるんだ。そして壁の方を見上げる形で見てみると真ん中がキラキラと光っていてそこを閉ざすかのように手をつないでいる人がいる。

手を繋いでるんだから2人いるかと思ったらどっちの腕も肘から先は消えて無くなっていたんだ。

その異変に気づいてすぐ僕は布団から出てリビングに寝てるいとこのほうに向かった。

怖いって言いながら布団に潜ってしばらくの間目を瞑ってるとだんだん周りが見える。布団の外が見えるようになってくる。

これはおかしい、もう見たくないと思って下を向いて、気づいたら朝になってて目が覚めたんだ。

ああなんだ夢だったのかなんて思ってると、あることに気がつく、目が覚めたのはリビングなんだ。

寝たのは確実に寝室だったし、家族に確認してもそうだっていう。じゃあ夢じゃなかったんじゃないか？今でも真相はわからないままだ。