住めない社宅
投稿者:睦 (6)
中学生の時に親の転勤の為、会社が借りあげている社宅に住んでいました。
その社宅は元々独身寮だったとの事。二階建ての一戸建てだったのですが、自分の部屋は階段を上がった二階の一番手前の部屋に決まりました。
引っ越しする事と新しい環境にワクワクしながら住み始めたのですが…。住み始めてから間もなく、寝ている時に金縛りに遭う様になったんです。
まず足から動かなくなり、お腹・胸・手の先まで徐々に体がかたまります。あまりの怖さに「お母さん!」と声をあげようとしますが、声を出そうにも声が出ないのです。
そして金縛りだけでなく耳を傾けていると、誰もいない深夜の階段からカタっカタっと妙な音が。誰もいないはずなのに、階段を上ってくる気配がするのです。
怖いな。見てはいけないものが見えそうなので、目をつむってやり過ごします。
しかし同じ状況が数日に一度は訪れるので、ある日、目を薄っすら開けてみることにしました。
すると、金縛りにあった体の上に白いものが浮かんでいたのです。
私は視力が悪くて0.1以下なので、裸眼だとぼんやりとしか分からないのですが、明らかに霊的なものだということは分かりました。
これはもうここには住めないな。受験生だったのもあり、両親に「申し訳ないけど、霊が出るから早急に引っ越してほしい」と訴えました。
ただならぬ感じに両親も引っ越しを検討してくれて、1年未満で引っ越しするに至りました。
新しい家では、一切霊は出なかったです。今思い出しても怖い思い出です。
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