付き合いきれない
投稿者:ぴ (414)
自分で言うのもアレですが、私は昔っからどちらかというとモテました。
仕事や趣味を楽しむのが好きで、あまり恋愛に興味がない方ですが、途切れることなく彼氏はいました。
理由は私がこっちから仕掛けなくても、いつも周りに男の人が集まってきたからです。
このようにいうとすごく嫌な印象を持たれると思いますが、本当にそうだったので、仕方がありません。
そのせいで、女にしてはちょっと高飛車になっていたかもしれません。
私が彼と別れるときによく使っていたのか「あなたには付き合いきれない」という言葉でした。
かなり上から目線な感じですが、呆れたような顔でこういうと、大体の男性はショックを受けながらも、諦めて別れてくれました。
彼と付き合ったのは、確か会社の飲み会がきっかけだったと思います。
同じ職場で働く仲間の彼と、車のことで意気投合し仲良くなりました。
兄の影響で車の知識が豊富で運転が好きだった私ですが、彼はそれの上をいっていました。
彼は車のカスタムにはまっていて、それに年間何十万、何百万とかけているようで、私はそれが嫌でした。
いくら車が好きでも、そこまでしてお金をかけることが信じられなかったです。
だから付き合い始めて1年経たないくらいで、私は彼を振ったのです。
いつもように「あなたには付き合いきれない」と言って、別れました。
これまでの彼氏はショックを受けながらも受け入れてくれてましたが、今回の彼だけは違いました。
私がきつい口調でそう言うと、「何が付き合いきれないだ」とすごく怒りだしたのです。
長くしていた髪を思いっきり引っ張られて、顔面を殴られたことを覚えています。
私はこれがちょっとしたトラウマになり、しばらく男性を怖がるほどトラウマになりました。
この彼と別れた後、私は仕事も辞めました。同じ職場でいる彼に会うのが怖かったのと、彼がまだ私のことを諦めていないと風の噂で聞いたからです。
私は逃げるように転職して、家も新しいマンションに引っ越しして、新たなスタートを切りました。
そしてもう彼とは完全に切れたと思って、ほっとしていたのです。
だから、その1年後に彼が亡くなったという話を前の職場の同僚から聞いたときは驚くとともに、なんとなく安心した気持ちになりました。
申し訳ないけど、あの別れのトラウマがあった私はもう二度と彼に会うことがないと思うと、すごく安心したのでした。
しかし、その話を聞いてから少しして、私は怪奇現象を体験するようになりました。
初めて怪奇現象が起こったのは深夜の電話です。
私がマンションで寝ようとしていたら深夜の1時頃に突然スマホが鳴ったのです。
非通知の電話で取るかどうか少々迷いましたが、仕事の関係だったら困ると思ってとりあえず出ました。
そしたらその電話から小さなぼそぼそした声が聞こえてきたのです。
聞き取れなくて、「すみません。どちら様ですか?」と聞きました。
しかし、向こうはひたすら同じことを呟いているようで、私の質問には何も答えてくれませんでした。
痛みいります。
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