真夏の怪談
投稿者:魚魚 (1)
私が、小学一年の時に母の親(お婆ちゃん)が亡くなり、その年の初盆で、里帰りしました。
親戚のお姉ちゃんとお兄ちゃんに会えるのが唯一の楽しみの、お盆休みです。
私はお姉ちゃんと一緒にベッドで寝る事になり、休みました。
眠りの中、ふと目を覚めると(この時はまだ、夢の中)
一緒に寝ていた筈のお姉ちゃんがいなくなり、私1人だけがベッドで寝ていました。‼️
(あれ?お姉ちゃんがいないなあ……)
そう思って、ふと右側の障子の壁を見上げたトタン、障子から真っ白な着物姿の死んだ筈のお婆ちゃんが、三角の白い布を着けて、手は指先を下に揃えて、私をじっと見下ろして黙ったまま、無言でじーっと見つめているのでした!
私は優しいお婆ちゃんの面影が一変して、幽霊になったお婆ちゃんがとても恐ろしくて、恐怖のあまり布団に顔を隠してブルブルと震えながら戦いてました。
しばらくして、ソーッと顔を出し障子を見ると、まだお婆ちゃんが黙ったまま障子から透けて立っているのです。
しかも腰から下は透けて障子の中に溶け込む様な感じで、お婆ちゃんは、障子からヌーッと出ているのです。
正に典型的な幽霊のお出ましの状態でした。
幽霊の怖さと言うのは、何も言わずに無言で玩味され続けて、幽霊と向き合いの状態で、金縛りになっている瞬間です。
生きていた頃の身内とは売って代わり、あの世の存在その者との距離感を感じずには居れない
……そんな見えない壁を目の当たりにした経験でした。
私はお婆ちゃんが何かを伝えて出て来た筈なのに、何も言ってくれない態度にとても疑問を感じましたが、当時の私は小学生。
知る由もないのです。
暫く長い間、この状態が続き、ずっと見つめ合いながら私はガタガタと只、震え上がるばかりでした。
そして左側にある時計の時間を何気なく見ると、朝の5時を針が指していました。
私は(今、朝の5時だ)と思い、またお婆ちゃんを見つめていました。
そのうちに眠りについた様です。……そして目が覚めると、何気なく再び、左側の時計を夢と同じ様に見ると、朝の5時ジャスト❗️だったのです。
それからは、ずーっとお婆ちゃんの夢が気にかかり通しになり、お婆ちゃんの想いを知りたくて、長年の謎となりましたが、やっとわかりました。
私は宗教をする信者となり、お婆ちゃんの信仰していた同じ宗教に入ると言うこと。
そして、私が物凄い予言の使命を果たす事の役割を担うと言う事を、お婆ちゃんは伝えたかったのでしょう。
波乱な人生の私を心配していたのだとわかりました。
お婆ちゃんの名前は、藤さんです。
親戚のお姉ちゃん、お兄ちゃんの名前は、神様に繋がる名前で、光、晃、です。
信者になって、身内の名前が暗号みたいな事になっているので、とても深い意味があった事に驚きました。
更には占い師に鑑定して貰ったら私が大和大国の初代の神主であったこと、私が皇の一族であったと言う不思議な因縁ごとを感じました。
その後、この関係が様々な出来事に関連していくのでした。
あるある、誰だって自分は選ばれし者の末裔で人類救うクラスの能力者って妄想する時期が…
信じる者は救われる。信じられる人は幸せ。