気づかぬ狂気
投稿者:R子 (6)
これは会社の同僚から聞いた話です。
20代半ばの同僚は昔から結構異性にモテるタイプで、待ち合わせをしてもナンパをされることが多かったです。
その同僚は比較的サバサバしている男勝りの性格をしていて悉くナンパたちを退けておりました。
そんな同僚ですが、かなり東京の地方に独り暮らしをしており、帰り道はいつも人通りが少なく、街頭も少ない帰り道を駅から10分ぐらい歩いているそうです。
この日もお気に入りの音楽を聞きながら駅から帰っていると、横目で普段より周りの人が自分のことを見ているような視線を感じました。普段モテる彼女は「なんか見られてるけどいつものことだしな~」と特に気にせずそのまま音楽を聞きながら夜道を歩いていました。
そのまま携帯をいじり、音楽を聞きながら10分ちょっとの帰り道を歩き、アパートの玄関まで着いてドアノブに手を触れたその瞬間。
ドアノブをつかむ手を横から「ガッ」と何者かに捕まれました。
ビックリして横を向くと満面の笑みでこちらを見ているボロボロの服を着た30代後半の男性がいました。
恐怖のあまり声が出ずにいると、男性が「ずっと駅からあなたのすぐ後ろを歩いてました。一目惚れです。結婚してください。」と言いました。
この男は駅から同僚の後ろをベッタリとついて歩いていたため周りの人はその異常な光景をみて唖然としていたのです。
同僚は声が出ないまま男の腕を振り払い急いでそのまま家に入り鍵を掛けました。
結果として以来男は姿を見せず1か月後には同僚も引っ越しをしました。
夜道でイヤホンをつけている女性は後ろにご注意を
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