空き家の壁に写ったもの
投稿者:政宗 (1)
30度越えの外で10分以上歩いていたのだから、
その感覚自体はおかしいとは思いませんでした。
ただ、依頼主も「寒くないですか?」といったんですよね。
私は車を別の場所に置いてきて、依頼物件までは
歩いてきました。でも依頼主は依頼物件にある駐車場に
車を停めていて、当然さっきまでは冷房の効いた
車内にいたはずです。
外よりも当然屋内の方が涼しいですが、別に冷房が
あるわけでもなく電気も止まっている。
空き家は家電製品が止まっているため通常の家よりも
寒くなりますが、「夏に寒い」なんて感覚を常温で
感じることはあまりないと思います。
まぁでも、そんなこともあるかなと思い依頼主と
共に家の中を確認していきました。
家は平屋で、三つの部屋とキッチン、トイレ、お風呂。
という間取りでした。玄関から右に曲がると廊下が
あり、廊下の右側に部屋が一つ、左に二つの部屋。
突き当りの右側にキッチン。左側にトイレとお風呂。
そんな感じの間取りです。
まず、最初に目についたのが右側の部屋にあった仏壇。
仏壇は魂が入っているから、お坊さんに頼んで位牌とかに
魂をうつさないといけないのですが、
依頼主曰く、それは終わってるとのこと。建物を解体する
ことになってもそのまま壊していいとのことでした。
それなら安心、と他の部屋を見て回ってると、左側の部屋に
1つおかしな点があったんですよね。
押し入れに鍵がかかってるんです。
依頼主に聞いても「いやー分からないです・・・」とのこと。
亡くなったお父さんは変な宗教もおかしな趣味もなかった
そうなので、押し入れに鍵をかける理由が
分かりませんでした。
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