恐ろしい初夢
投稿者:aya (4)
年明け最初に見る夢を初夢といい、一富士二鷹三茄子などといったものが縁起が良いとされていますが、見る夢がすべて良いものとは限らないようです。今回はそんな初夢にまつわる私の体験談を聞いていただこうと思います。
2020年1月1日、当時一人暮らしをしていた私はある夢を見て目を覚ましました。夢の内容は以下のものです。
なぜか私は実家の前に立っているのですが、私が知っている実家の景色とは違う部分があるのです。
家の前には駐車スペースがあり、そこに父の運転する車が停まっているのですが、なぜかその車がなくなっていて、代わりに見たことのないバイクが停まっているのです。
私を含めて家族のだれ一人、バイクなど運転しないというのに…。
不思議に思いながらなおも立ち尽くしていると、信じられない光景が目の前で繰り広げられました。
駐車スペースの真上は我が家の屋上になっているのですが、そこから私の弟が突如飛び降りてきたのです。当然体はおかしな形に折れ曲がり、あたり一面血の海です。
自分が実際に挙げた悲鳴で目を覚ましました。
夢というのは本来、記憶にないものは見ないといいます。夢で見た光景はそれまで私が一度たりとも見たことのないものでした。
一体どういうことなのか?考えてみましたが結局答えが出るわけもなく、私自身もその夢のことは意識しなくなりました。
その日は以前から予定していた通り、実際に実家に帰ることになりました。その時住んでいた家と実家との間はそれほど離れていなかったため、昼過ぎに出発しても夕方までに帰り着くことができました。
家につき、家の前の駐車スペースを見た時に私はけげんな顔になりました。停めてあるはずの父の車がないのです。
代わりに何かが停めてあるということはなく、ただただ広いスペースが開いているだけの駐車スペースになっていました。
父が車に乗って出かけているのかとも思いましたが、家の中に入ってみると父は在宅中でした。
どういうことなのかわからずしばらくして母に聞いてみると、驚きの答えが返ってきました。
実は最近になって父の脳神経に異常が見られ始め、以前のように立ち上がったり歩いたりすることができなくなったというのです。
それに伴い今後運転することもなくなるであろう車を売却したというのです。
車を売ったというのもそうですが、何より父の状態がそのようなことになっているということを初めて知らされ驚愕したのを覚えています。
とはいえその日はそれ以上何かあるということはなく、実家で楽しく過ごしてから自宅に戻りました。
事態が進展したのはそこから2か月後、母から突然ショートメールが届いた時でした。内容は家の様子が少しだけ変わったというもの。
添付されていた写真を見て再び私は曇り顔になりました。父の車を売却し開いていた駐車スペース。そこに見知らぬバイクが停めてあったのです。
どういうことかわからず、母に連絡を取って聞いてみました。
母によると、お隣の息子さんがバイクを買ったため、余っていた駐車スペースを格安で提供することで停めてもらっているとのことでした。
お分かりかもしれませんが、私が夢の中で見た光景に合わせて実際に実家の景色というものが変わってきていたのです。
そしてそのことに気づいたとき、これから弟が飛び降り自殺をする予兆なのではないかという不安が芽生え、気が気でない日を送ることとなりました。
幸いその後一年間弟は健康無事に過ごすことができたようですが、夢を見てから1年がたち翌年を迎える直前、私は眠ることが、正確には夢を見ることが怖くて仕方なくなりました。
というのも私はこの夢を見る1年前、つまり前年の元旦にも不審な夢を見たことがあるのです。
夢の中で私は駅のホーム沿いを歩いていました。前方に立っていた女の人が妙に気になったのですが、かまわず足を動かし続けます。
しかし途中で怖さに耐えられなくなり、改札階へと続く上り階段に向かおうとしました。そしてその直後、私の足は止まることとなります。
ホームの下から伸びてきた白い腕、その手が私の足をしっかりとつかんでいたからです。パニックになる私を、いつの間にか前方の女の人が見つめています。無表情で私を見つめるその顔が印象に残っていました。
駐車スペースの上が屋上って何ですか?
屋上ってのは、建屋の上ですよね。飛び下りれルのかな?