実話怪奇談　二選

ある一点を除けば。

温度計の表示が明らかにおかしかった。当時の時期は冒頭にも書いた通り11月である。にもかかわらず温度表示が36℃を示していた。自分で住んでいる場所は東北でも割と涼しい場所にあるため、真夏の時期でもこんな温度を表示したことはない。物理的にあり得ないのである。
加えて湿度の表示部分もおかしくて16%の表示になっていた。真冬の乾燥時でもそこまでカラッカラになる事はこれまた物理的にあり得ない。
百歩譲って温度計の故障も考えられるが、今回おかしな現象が起きた温度計は故障しにくいアナログ式であるし、現にしばらくしたら正常な表記に戻っている。

東北の11月の時期に温度36℃で湿度16%の表示、、こんな事があり得るのだろうか？
そもそもあのバチッとかいう音はなんだ？
いろいろ疑問は残るが、その時に読んでいた本の内容が内容だからもしかしてなんか変なモノが寄ってきたのかな？と思うのだが、今考えても不思議な話ではある。