Oちゃんの根の部分を理解し、私は部屋に戻り、ペンダントを眺めます。
そして、ペンダントに向け一言「ごめんね、Oちゃん」と呟き、机の引き出しに押し込むのでした。
あれから五年が経過し、私はすっかり大きくなりました。
悪夢を見ることもなくなり、足に手型が浮き出ることもなく、私は平和に過ごしています。
ただ、机の一か所にはマスキングテープでぐるぐる巻きに封鎖している引き出しがあります。
どうしてかというと、稀にですが夜な夜な引き出しがひとりでに開こうとするのです。
気のせいだと思いますが、小さな声で「私ちゃん」と呼ぶOちゃんの幻聴が聞こえ、当時の私は気が狂いそうになりました。
引き出しを封鎖してからは何も問題はありません。
ただ、次に引き出しを開けたとき。
もしくは、再び海で溺れた夢を見たとき。
そうなればきっと私は無事では済まないと、確信しています。
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子供の純粋さが恐ろしい未練のようなものになってしまうのかな
ほっこり話だと思ったら、後半めっちゃ怖かった
めっちゃ怖くて読み応えあった。
ていうか作者さん中3!?