産婦人科の廃病院
投稿者:マズダ (7)
短編
2022/01/10
08:24
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これは私が高校生の時の話です。
一学期の期末テストが終了し友人の家でゲームをして遊んでいる時「明日から夏休みだしせっかくだから夏らしいことをしよう」という話になり、友人の家から近いところにあるという心霊スポットの産婦人科の廃病院に行くことになりました。
夜の十時くらいにその病院に到着し、中に入ろうとしましたが玄関や窓はベニヤが貼られておりはいることができませんでした。しかし外の階段から繋がっている鉄扉にはベニヤの補修や鍵がなく、そこから中に入りました。
当然誰もおらず電気も通っていませんでしたが、受付や診察室も綺麗なままでした。
しかし階段を上って三階まで行ってみたところ、そこは壁一面に血飛沫のような赤黒い模様があり、ライトで照らしたときゾッとしました。
私達は怖くなりすぐに帰ろうかと思ったのですが、どうせなら何か見たいと思い色んな部屋に行ってみることにしました。院長室のような部屋に入るとホルマリン漬けのようなものが棚に並べられており、その中には明らかに胎児が入っていました。ライトで照らした時、ホルマリン漬けの胎児と目が合ったような気がして、私たちは走って逃げだしました。その時からしばらく友人が頭痛を訴えていましたがその後特に何も起きませんでした。
それから数年後、成人してから会った友人の話では、その産婦人科廃病院は胎児の霊が出るという噂のある有名な心霊スポットだったようです。
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