竹林の不思議なおじさん
投稿者:マズダ (7)
短編
2022/02/20
07:12
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私がまだ小学校低学年、確か2年生だったか?の下校していた時の話です。
お隣に住んでいる仲の良い友人とゲームの話や宿題の話などしながらいつも下校していました。
学校からお互いの家まで少し距離があり時間にして徒歩20分くらいはあります。
田舎道なので当然その道の途中に田んぼや池など舗装もままならない道路を通ることになります。最後に若干趣のある竹林を抜けて各自自宅に到着します。
そしていつもの下校時。
その日は小雨が降っておりお互いレインコートを着て他愛のない話をしながらキャッキャ言いながら帰っていました。
すると竹林に差し掛かる前にドリンクの自動販売機があるのですがその前に見慣れない見た目50代くらいの初老の男性が傘もささず帽子を深く被って立っていました。
その横を通り過ぎようとした時そのおじさんが「好きなのも飲みながら少しお話しよう」と言ってきました。私達は即答で「ありがとう」と元気よく返しおじさんと話をしながらその場で飲みました。お礼を言い再び帰ろうとすると大きな音が竹林で鳴りました。古くなった竹が数本倒れて道路に横たわっていました。振り返るとそのおじさんは見当たりませんでした。
あのおじさんは助けてくれたのでしょうか。本当に不思議な経験でした。
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