帰れない肝試しと黒い丸焦げの子供
投稿者:ミハエル (4)
と赤い文字で書かれた張り紙が外が見えなくなるほど張られていました。
外から電車を見たときにはこんな張り紙はなかったはず…何か悪いいたずらで誰かが怖がらせるために途中で思いついたに違いない、と怖い気持ちを我慢してはやくゴールまで行っておわらせようと必死でした。
一緒に行動している他二人はこの張り紙に余計に恐怖心を煽られて泣き出してしまい立ち往生してしまうことに。
そのとき「カシャン‥」と私たちが乗り込んできた方から音がしました。
肝試しの順番も私たちが一番最後なので後から入ってくる人はいないはずでした。
私含め3人がその音に気がつき一斉に次の車両まで走りました。
車両同士の連結部分にはスライド式の扉がついていてガラスで向こう側がみえるようになっていたためそっとのいてみると何かがいるような様子はなく聞き間違いかと思いましたが一人の女の子が怖さからワンワン泣き出してしまいました。
すると空間がふわっと動くような、某アニメの透明マントを被って空間に透明な人の形が浮き出ているようなそんな風に小さな子供の影が見えました。
泣き声につられてゆっくりとこちらに向かって歩いてくるのです。
近づいてくるにつれて透明だった人影は黒焦げで焼きただれている姿に変わっていきます。
顔は見えずシルエットだけでしたが怖くなり「お願いだから泣かないで」と小声でお願いし次の車両に移動するようなだめながら静かに誘導していきました。
ゆっくりと歩き出し次の連結部分にさしかかったとき。さっきまで除いていた連結部分の扉がズズッと開きはじめ、それを見た他二人は恐怖の限界で悲鳴を上げながら奥へ奥へと走り出してしましました。私は追いつくのがやっとで全速力で走りついに最後の車両に到達しました。
そこには誰もいなく外にも人影は見当たりません。
どこからか外に出たのかと扉が開かないか確認し車掌室の扉もこじ開けようとしましたがびくともしません。
一緒に肝試しをしていた友人たちの行方もわからず、逃げ場がどこにもなくなってしまい何を思ったのか車掌室のまえにうずくまり息を潜めていました。
すると扉がゆっくり開き真っ黒に焦げたその子供が入っていきます。
それを見た一人が「いやあああああああ」と悲鳴をあげてしまいその声をめがけて走ってくるのです。
叫んだその子に馬乗りになりドスンドスンと殴りかかっています。
すぐ横で殴られているのに怖くて助けることも出来まその子の声も聞こえなくなり、もう一人の子も泣き出してしまい次のターゲットに。
ドスンドスンと殴る音とと共にうめき声が聞こえはじめ私も怖くて涙が止まりません。
何とか声を押し殺していると体がズンッと重くなり次は私に殴りかかってきました。
子供とは思えないほどの重さと力の強さで殴られただひたすら耐えていましたがどんどん意識が遠のく感覚に襲われ「あ、死ぬんだ」と思ったとき。
布団をはぎ取られ母に起こされました。
すごいうめき声で金縛りにでも遭っているのかと思いお越しに来てくれたと、あの夢の中の線路の道や電車の中。
そしてあの黒い丸焦げの子供、無意識に男の子と言うことまで覚えています。
どんな意味がある夢なのかもよくわからずただただ怖い夢だった事や内容まで鮮明に9年たった今でも覚えているそんな夢の話でした。
誰かに聞いてほしい夢の話の一つだったのでここでお披露目できてうれしいです。
ありがとうございました。
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