あいつが連れていった
投稿者:ザコ (5)
短編
2021/12/28
17:54
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夜中4時頃、私は妻の奇声に目を覚ましました。
一体何があったのかと見ると、
子供を抱きしめ、
子供が息をしていない事を告げられました。
慌てた私は、直ぐに救急車を呼び、人口呼吸と
マッサージを続け、救急車を今かと待ちました。
妻にはすぐに対応がしてもらえる様外に出て待つ事を指示し、
救急隊はスムーズに病院へと搬送してもらいました。
しかし、残念ながら助からず、
子供は亡くなってしまいました。
失意の中、やるべき事を終え、
夫婦二人で塞ぎ込んでいると、妻が言うのです。
あいつが連れていったと。
実は、妻にはずっと隠していた事があったのですが、
この部屋には女性の霊がいて、
ずっと見えていたそうなのです。
そして、話している今もいるらしいのです。
私の、後ろに。
そんなばかな事があるかと否定はしましたが、
とても後ろを見る気にはなりませんでした。
その日夜、
暗くした寝室で眠れずにいると、
左で一緒に寝ている妻に
不信感を覚えました。
夜中の3時位だったでしょうか
妻の髪は肩ぐらいのショートですが、
横から見た妻の髪が長いのです。
えっ?
っと思い、仰向けになった自分の上半身を
ゆっくり起こしていくと、
やはり長いのです。しかも、膝に届くほど。
あり得ないと思い、更に起き上がると、
そこにはもう一人女性が寝ていました。
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胸が痛くなる話だ…
憑かれていたのかしら┅?