迎えに来た「誰か」
投稿者:ザコ (5)
これは、私が小学2年の時のお話です。
当時夏休みの最中に、母親が浜松科学館へ連れて行ってくれました。
私は、科学館の入口をくぐると色々な仕掛けや遊具に飛びつくように遊んでいました。
すぐ横にニコニコしながら母親がおり、
私が遊んでいるのを見守ってくれていました。
この施設には螺旋階段のように、回りながら上層階へ繋がる階段があり、
その真ん中は子供が遊びながら登っていけるジャングルジムのようになっていました。
私は、その中を登りながら珍しい遊具に夢中になっていました。
母親は、初めは一緒に階段で付いて来てくれていたのですが、疲れたのか途中の階の休憩所で休んでいました。
ひとしきり遊び終えると、
休憩をしていた母親の姿が見当たりませんでした。
焦った私は、不安にかられ泣いていると、
従業員の方が現れ、迷子と判断し事務所へ連れて行ってくれました。
従業員の方は、泣いている私をなだめると情報を聞き出しアナウンスを入れてくれました。
「迷子のお知らせです」
「※※町からお越しの、お名前※※※※君、母親のお名前※※※※様…」
と、出来る限りの情報を放送してくれました。
それから5分ほど経ち、事務所に女性が現れました。
従業員の方に、
「良かったね~お母さん来たね。」
っと言われ、従業員の肩越しに見えたのは、
全く知らない女の人でした。
女性は、子供を一人おんぶ紐で背負い、
7人ほど子供を連れていました。
その女性は私に、
「探したわよ~ダメじゃない迷惑かけちゃ」
っと、近づいてきました。
私は、大声で、
「違う!違う!違う!」
と叫び、従業員にしがみつきました。
普通に怖い
他の子供達の親は何してたんだ…
それにしても怖すぎる
連れて行かれなくて本当に良かった≡3
この女性の目的は何だったんだろう…
ヤバい奴