女の団結力は本当に恐ろしい
投稿者:艶 (1)
日が経つにつれて私のメンタルは強くなり、「こういう状況を作ってしまった私自身も悪いけれど、学年全体の女子から避けられることある?むしろ大樹君との会話と一緒に帰ったことを梓に言った人誰だよ」と思い始めるように。
でも、そんなこと誰にも言えないのが現実。
学年全員の女子から避けられてから1ヶ月程が経った頃、時々会話をする程度だった別のクラスの真美が私に声をかけてきた。
真美「千夏おはよう」
私「…おはよう」
真美「元気ないじゃんどうしたの?」
私「状況が状況だからさ」
真美「気にし過ぎじゃない?」
私「学年全員の女子から避けられてるから気にはしちゃうよね」
真美「でも千夏は何も悪いことしてないんでしょ?」
私「悪いことはしてないけど梓の彼氏と一緒に帰っちゃったし…梓からしたらそういうのはイヤだろうし」
真美「気にしすぎ(笑)」
私「その結果がこうなってるから私が悪いってことじゃん?」
真美「うーん…あれから大樹君とはどうなの?」
私「こうなる前と変わらず話しかけてくれるけど、やっぱり周りの目線は痛いよね」
真美「だろうね」
私「てか、私と話してて大丈夫?」
真美「なんで?」
私「いや、私今学年全員の女子から避けられてるからさ」
真美「そんなの関係ないよ!千夏のこと避けたい人は避ければいいし、私は千夏と話したくて声かけたんだから」
私「泣きそう…」
真美「泣け泣け(笑)」
学年全員の女子から避けられてるから私に優しく声をかけてきてくれた真美。
本当に心が救われた。
真美のおかげなのかこの日から今までのように私に話をかけてきてくれる女子が増えた。
嬉しい反面手のひら返しの凄さを感じた。
そしてなぜか梓と雪乃も普通に私に話しかけてくるようになった。
なんていうかこの1ヶ月が夢だった感じ。
そう思ってしまう程いきなり世界が変わった。
私が大樹君を含む男子と話していても痛い視線を感じない。
「今までなんだったの?」と思うほどみんなの態度が変わっていた。
全学年女子って200人ぐらいかな?
ラインブロック世代だから50人ぐらいかな。
首謀者は梓でチクったのは誰だろ?