女の団結力は本当に恐ろしい

梓「来んな！」
大樹「なんでよ(笑)」
梓「全部お前のせいだ！」
大樹「どういうこと？」
梓「大樹の好きな人って千夏でしょ？」
大樹「そうだよ！よく分かったじゃん」
雪乃「大樹君、本当なの？」
大樹「うん。昨日千夏ちゃんに告白しようと思ったけど梓と別れる方が先かって思って告白するの辞めた(笑)」
梓「はあ？信じられないんだけど！」
大樹「なにが？出会いあれば別れありでしょ？」

梓「最低！」
大樹「最低じゃないよ」
梓「最低だよ！よりによってなんで私が仲良くしてる千夏なわけ？」
大樹「なんでだろうね。まあ好きになる相手なんて分かんないからね(笑)」
雪乃「千夏、どうするの？」
私「どうするも何も私には彼氏が居るから…」
雪乃「大樹君、千夏はこう言ってるけど？」
大樹「だから何？俺は千夏ちゃんが好きだからこれからも好きでいるよ？(笑)」
梓「お前自分が何を言ってるか分かってんの？」
大樹「分かってるよ！」

梓「千夏には彼氏が居るの！叶わない恋じゃん」
大樹「叶わないかどうかなんて分かんないよね？千夏ちゃん！」
私「どうだろ…？」
大樹「まあ俺は千夏ちゃんのことが好きだし、梓とは別れるから」

タイミング悪くここで朝のチャイムが鳴って話が終わった。

私はこの日から学年全員の女子から避けられることに。
本当に辛くてこういう状況を作ってしまった自分に腹が立った。
私がもう少し危機感を持った行動ができていればこんな状況にはならなかったはず。
でも、後悔しても遅かった。

幸先よくスタートした高校生活だったのに、半年後には学年全員の女子から避けられ、気を使ってくれている男子が私に声をかければかけるほど周りの女子からの視線は痛かった。