女の団結力は本当に恐ろしい
投稿者:艶 (1)
教室にはどんどんクラスメイトが登校してきてみんなこっちを見ていた。
梓「昨日大樹から別れようって言われたの」
私「え?なんで?」
梓「とぼけんな!千夏のせいだよ」
私「なんで?」
なくじゃくる梓、悪者になっている私。
雪乃「大樹君に好きな人ができたんだって」
私「そうなんだ…」
梓「その好きな人って千夏のことでしょ?」
私「違うと思う。私彼氏居るし」
梓「そういう問題じゃない!昨日大樹からデートに誘われて一緒に帰ったのにまだ分かんないわけ?」
私「分かんないよ!」
状況が状況なだけに私は一瞬感情的になってしまった。
「こんなに責められることある?」というのが正直な心境。
だって私は梓の彼氏である大樹君とたまたま一緒に下校しただけ。
どうしてこんなにも私が悪い状況に…?
雪乃「千夏さー、そろそろ気づきなよ」
私「なにが?」
雪乃「梓が居る前で言いにくいけど、大樹君は千夏のこと好きなんだよ?」
私「そうだったんだ」
雪乃「気が付かなかったわけ?」
私「うん。だって私には彼氏が居るし、彼氏が居る人のこと好きになる人なんて居ないと思ってたし」
雪乃「そんな風に思ってるのは千夏だけだよ」
私「そうなの?」
雪乃「彼氏が居るとかいないとか関係なく、彼氏が別の高校なら奪っちゃうって手段もあるからね」
私「そんなことをしようなんて思ってる人ないでしょ」
雪乃「その結果がこうでしょ?」
大樹「おはよう!なんか空気重くない?梓どうした?」
運悪く大樹君が教室に遊びに来た。
教室にはクラスメイト全員が登校しているのにずっと静かなまま。
全学年女子って200人ぐらいかな?
ラインブロック世代だから50人ぐらいかな。
首謀者は梓でチクったのは誰だろ?