額縁の中の恵比寿様
投稿者:アズール (2)
私が子どもの頃の話。
当時私は4.5歳頃だったでしょうか。
今でもそうなのですが、私は幽霊やその類のものを信じています。
布団から足を出して眠るのは怖いし、夜中に1人も怖いし特に二時三時に目が覚めた時には周囲を見渡してしまいます。
夜中になんとなしに目が覚めるのって怖くないですか?
何が私を起こしたの?って不安に駆られます。
そしてそういう時って嫌な気持ちになるんですよね。
周囲の空気が何となくおかしいというか。
絶対何かいるでしょ!!って悶々しだしてそこから益々不安になってしまう悪循環。
その時もそうだったことをはっきりと覚えています。
物心ついてから初めてその時に幽霊?を見たのではないでしょうか。
一軒家で一階と二階があり、私は二階で両親と私と三人でダブルサイズくらいのベッドで眠っていました。
もちろん小さい頃なので真ん中が私です。
三人で二階に上がって眠りにつきます。
その時のこととは別に、それまでにも不思議な音を聞いたりしていました。
眠っていたベッドには足元というか、足元の端に衝立みたいなものがあるんですよね。
図で表せたらいいのですが、なんとなくイメージできますでしょうか。
頭側にもベッドと同じ横幅の衝立みたいなものが付いていますが、足元にも同じようなものが付いていました。
私は幼児ながら早寝をする方ではなく、すでに両親も眠ってしまい私だけが起きているなぁっていう時(両親はいびきをかいているので本当に眠っていたとは思います。)に限って、足元の衝立を誰かが叩くような音がするんですよね。
振動が何となく伝わっていた気がするので、衝立の外から叩かれているような感じです。
木製のベッドで衝立も木製だったと思うので、コンコンというような感じです。
リズム的にはトイレのドアをノックするような感じです。
部屋は真っ暗にして眠っていたので周りはよく見えないのですが、やはり何となく嫌な感じがするのを子どもながらに感じていた気がします。
その音が聞こえてきたら「あ、やばい」と子どもながらに感じ、両親どちらかにくっ付いて目を閉じて眠ろうと努力し、気付いた時には朝でした。
そんな日がその一日だけではなく、何日かあったと思います。
今思えば両親どちらかが私が早く眠るように怖がらせていたのかなぁとも思いますが、やはり両親は眠っていたような気がするんですよね。
その日も私は私よりも早く眠ってしまった両親を尻目にまだ眠れず、目を開けて起きていました。
そしたらまたコンコンという音が聞こえ始め、その日は少しいつもとは違うような、いつもより音が大きくなっているような気がしました。
いつものように私は早く眠らないと、と思いその日は布団に潜り眠ることとしました。
しかしいつもなら割とすぐ眠れるのになかなか寝付けない。
なのに音はなっている、段々と怖くて冷や汗が出てきたのを覚えています。
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