一マスの黒い床
投稿者:牛さん (2)
私が小学生低学年の頃です。
まだテレビがブラウン管だった頃、平日の18時頃に怖い話のテレビが放送されていました。
そのテレビ番組を部屋ベッドの上で1人で見ていました。はじめのうちはちょっとびっくりするような内容でしたが、見ているとその番組は段々と本当に怖い内容に変わっていきました。
少し怖いと感じながらも見続けていると、何か嫌な予感、そして何かに見られているような不思議な感じに襲われました。少し怖くなりながらもテレビを1人見続けて居ました。するといきなりテレビがザーッと音を立てて、画面がついたり消えたり・・・
ふと下を見ると足元の一マスの床だけ真っ黒になっていました。
恐怖で立ち上がることも、目線をそらすことも出来ませんでした。
するとその真っ黒い一マスの床には光る目が浮かび上がって来ました。
目を輝かせ、にっこりと笑う大きな口。その真っ黒い床に吸い込まれそうになり、すぐその場から逃げ、家族のいるリビングへ走って逃げました。
恐怖に震えながらもさっき起きた事を親に話しましたが、全く信じてもらえませんでした。
ただ、その出来事があってから、私の部屋のそのヒトマスの床がうっすら黒ずんでいました。
その体験をしてからは1人で部屋に居られなくなってしまいました。いつ、また床に引き込まれるか怖くて怖くて・・・
現在はその家を引っ越してしまいましたが、あの時体験したことは本当だったと今でも思っていますし、今でもとてと鮮明に覚えています。
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