お爺さん「ちょっと失礼しますね」
投稿者:米米 (1)
2010年の夏の体験です。
家をリフォームすることになり、両親と自分の3人で品川の賃貸マンションへ仮住まいをすることになりました。そのマンションは10階までは企業への賃貸物件となっており、10階以上は賃貸マンションになっていました。特に変わった雰囲気もなく、一軒家にしか住んだことのない私は、いっときのマンション生活を楽しんでいました。
ある日の夜、中庭に面した部屋で、ひとり眠っていたのですが、突然ごうごうと風の音を聞いたように感じました。夢かな?と思い、うたた寝状態でいたのですが、あまりにも風の音が激しく、そして大きくはっきり聞こえたため、ハッと目が覚めたのですが、ぴくりとも体が動かず、金縛りにあってるいるんだなと直感しました。
部屋の中は窓が閉まっているにも関わらず風が吹き荒れており、カーテンがバタバタと音を立ててなびいていました。
叫んで隣の部屋に寝ている両親を起こそうと思いましたが、声も全く出ませんでした。どうしようかと思い、目だけはかろうじて動かすことができたため、部屋の中を観察していました。
すると、入口の方からお爺さんの『ちょっと失礼しますね。』と言う声が聞こえました。
何かが部屋に入ってくると感じ、襲われたら大変だと身の危険を感じ、しっかりを目を見開いて様子を伺っていたら…突如突風が吹き、何かが部屋を横切っていきました。
一瞬のことで、また部屋が暗かったため、何が起こったのか、分かりませんでした。何かが通り過ぎた後はさっきまで吹き荒れていた風が嘘のようにピタリと止み、金縛りも解けました。
すぐさま飛び起きて部屋を見回しましたが、風が吹いていた様子もなく、何事もなかったかのようで、キツネにつままれたようでした。翌朝両親にこの出来事を話したのですが、昨夜は雨も降っておらず、風も吹いておらず、穏やかな夜だったので、夢でしょうと諭されてしまいました。
夢だと信じたく、気にしないようにその後生活を送ることにしました。
その1週間後に友達と沖縄旅行に行きましたが、そこでも海水浴場の遊泳禁止のところで小学生くらいの男の子が、古めかしい水中眼鏡をかけて泳いでいるのを見ました。
危ないなと思い、友達に『あの男の子危なくない?』と指をさして声を掛けたのですが、『誰もいなくない?』と友達には見えていない様子でした。
今まで不思議な体験をした事がなかったのですが、2010年の夏は立て続けに不思議な体験をしました。
家のリフォームが終わり仮住まいしていたマンションを引き払う時に、家に何かが付いてきたら怖いので、気休めにと塩を撒いてお祈りして出てきました。
そのおかげか、それ以降は何もありません。
よく金縛られる患者さんは寝るときカメラで動画撮ったらいいんじゃないかな?
赤外線カメラとかも有りですね